ここでは、新幹線初心者のために新幹線料金、新幹線チケットの基本について解説しています。
日本国内には以下のように多くの路線の新幹線がありますが、
- 東海道新幹線
- 山陽新幹線
- 九州新幹線
- 東北新幹線
- 上越新幹線
- 北陸新幹線
- 北海道新幹線
- 山形新幹線
- 秋田新幹線
新幹線料金のしくみや、きっぷの買い方などは共通です。
新幹線チケット、新幹線料金のしくみ
まず、新幹線チケット・料金の基本的な仕組みをかんたんに解説します。
新幹線きっぷ=「乗車券」+「新幹線特急券」
新幹線に乗車するためには、「乗車券」と「新幹線特急券」2種類のきっぷが必要です。
乗車券は電車に乗るときに誰しもが買うきっぷのことです。それにプラス、新幹線に乗るには専用の特急券が必要になります。それが「新幹線特急券」です。
乗車券と新幹線特急券の料金を足したものが、新幹線の料金になります。(「乗車券」の料金を運賃、「新幹線特急券」を新幹線特急料金と呼びます。)
新幹線きっぷ=「乗車券」+「新幹線特急券」です。
これだけ覚えておけばOKです。
正直、言葉の使い分けはどうでもよくて、乗車券と特急券の2種類のきっぷが必要であると覚えておきましょう。一般的に「新幹線料金」というと、乗車券と新幹線特急券の総額を意味します。
ただ、乗車券と特急券がセットになっている格安チケットもあります。回数券やスーパー早特きっぷなどの早特チケットはセットで販売されています。
新幹線の指定席特急券と自由席特急券
新幹線には「指定席」と「自由席」があります。
指定席と自由席の違い
文字通り、「指定席」は座る場所が指定された座席のこと。「自由席」はどこにでも自由に座っていい座席のことです。
車両も「指定席車両」と「自由席車両」に分かれています。新幹線利用者の多くは指定席を利用するので、自由席の方が圧倒的に数が少いです。
指定席と自由席では料金が違います。もちろん、指定した方が料金が高くなります。指定席と自由席の料金差は、基本530円です(通常期)。
指定席は座席を指定するので、購入時に乗車する列車と座席が確定します。一方、自由席は列車が確定しません。どの列車のどの座席に座っても良い(自由席車両内なら)からです。
関連ページ:【新幹線の自由席】徹底解説!自由席に確実に座る方法は?料金は安い?こども料金は?
グリーン料金・グランクラス料金
「指定席」と「自由席」に加えて「グリーン席」もあります。グリーン席は1レベル高い設備・サービスが提供され快適な時間を過ごせます。
グリーン席がある車両がグリーン車で、グリーン車を利用するにはグリーン料金が必要になります。
また、北陸新幹線、東北新幹線には「グランクラス」という席がありますが、これも「グリーン券」と同じ仕組みです。乗車には「グランクラス券」が必要です。
新幹線のグリーン料金についてはこちらで詳しくまとめています。
関連ページ:新幹線のグリーン料金は?グリーン車に安く乗れる7つの方法
「通常期」「繁忙期」「閑散期」で指定席料金は異なる
新幹線の指定席特急券の料金は、季節や曜日によって変動します。自由席特急券は変動しません。
「通常期」「繁忙期」「閑散期」の3つのシーズンに分かれています。3つの時期をざっくりと分けると以下の通りです。
- 繁忙期:GW、夏休み、年末年始、春休み
- 閑散期:2月、6月、11月など
- 通常期:上記以外
閑散期に新幹線を利用する場合、通常期の新幹線の特急料金から200円引きとなります。繁忙期の場合は、通常期の200円増しとなります。これによって、指定席と自由席の差額は閑散期では330円、繁忙期には730円になります。
時期の区分はその年によって微妙に異なります。2020年の「通常期」「繁忙期」「閑散期」は下記の通りです。
- 繁忙期:3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日
- 閑散期:1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の期間の月~木曜日(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除きます)
- 上記、繁忙期、閑散期以外
関連ページ:【新幹線の閑散期・繁忙期】指定席料金はシーズンによって±200円
子供は半額
新幹線料金はこども設定があります。
子供(小学生)が利用する場合、乗車券、新幹線特急券ともに半額になります。未就学児は原則無料です。
区分 | 年齢 | 運賃・料金 |
---|---|---|
大人 | 中学生以上 (12歳以上) |
大人料金 |
小児 | 小学生 (6歳~12歳) |
こども料金 (半額) |
幼児 | 未就学児 (1歳~6歳) |
無料 |
乳児 | 0歳 | 無料 |
関連ページ:【新幹線のこども料金】子連れの料金、幼児・乳児連れのルールなど徹底解説!
新幹線チケット・きっぷの買い方
新幹線のきっぷを購入するにはいくつか方法があります。
- JR駅窓口(みどりの窓口)
- 駅の券売機
- JRのインターネットサイト
- 旅行会社(日本旅行、JTBなど)
- 金券ショップ
初めのうちは駅の窓口で買うのがいいでしょう。分からなければ窓口担当者が教えてくれます。
慣れてくれば、券売機を使ったりネット予約を使ってもいいでしょう。格安チケットやツアー商品を購入したい場合は、旅行会社経由で購入します。金券ショップは回数券のバラ売りが売っています。
基本は「区間・日時・座席」の希望を伝えるだけ
新幹線のチケットを購入する際に、基本的には以下の3つを窓口で告げれば新幹線きっぷは買えます。
- いつ
- どこからどこまで
- 指定席か自由席か
駅の窓口には新幹線きっぷの購入用の申請用紙が置かれているので記入してから窓口に行きましょう。
指定席を購入する場合は、もちろん「○号車の○列目の窓側の座席」と指定できるわけですが、座席の希望を言わなければ適当に配置されますので、せめて窓側/通路側くらいは希望をいいましょう。
座席指定については、基本的に購入者から細かく指定しなければ、窓口担当者のほうから詳しく聞かれることはほぼないです。
往復の場合は一括で購入
新幹線である区間を往復する場合は、片道601km以上なら往復割引が適用されます。乗車券が1割引になります。
往復割引は、往路・復路を一括で購入しないと適用されません。「往復で!」と伝えれば、料金は自動計算されて往復割引適用後の料金になります。
関連ページ:JR新幹線の往復割引は本当にお得?料金、買い方、新幹線往復きっぷ
乗り継ぎの場合
新幹線から在来線の特急に、または在来線の特急から新幹線に乗り継ぐ場合は乗り継ぎ割引が適用されます。在来線の特急料金が半額になります。
乗り継ぎの場合も往復割引と同様に一括購入してください。
関連ページ:【新幹線の乗継割引】特急料金が半額に!乗り継ぎ割引のお得な使い方
障害者割引・学割で新幹線チケットを買う場合
障害者割引・学割を利用する場合は、購入時に各種証明書を提示しましょう。
学割は乗車券が2割引、障害者割引は乗車券が半額になります。
関連ページ:【新幹線の学割】学割のお得な使い方と学割よりお得なチケット
年末年始・GW・お盆に新幹線を利用する場合
年末年始・GW・お盆は、通常と少し状況が違います。
早めの予約はもちろんですが、年末年始・GW・お盆に使えないきっぷも出てきますので、きっぷの買い方は少し変わってきます。
関連ページ:年末年始・GW・お盆に使える新幹線の割引・格安チケットはある?
新幹線チケットのネット予約・購入のススメ
今は新幹線もネット予約、チケットレスが主流になりつつあります。特に、スマホアプリを使うと簡単おトクで、おすすめです。
関連ページ:新幹線のネット予約は簡単、格安!早割チケットやこだま利用ならさらに安くなる
新幹線のネット予約は手軽で安い
JRの駅の窓口や券売機で購入できるのは、運賃表や料金表に表示された正規の料金ですが、インターネット予約を利用すれば、東海道・山陽新幹線の割引チケットを手に入れることができます。
また、ネット予約では、駅の窓口での特急券・乗車券の受取りが不要なチケットレスサービスが基本で、スムーズに改札を通ることができます。
わざわざ窓口で並ばずに、スマホ一つでいつでもどこでも新幹線の予約のできるですから、利用しない手はありません。
新幹線予約アプリ「EXアプリ」
ネット予約は新幹線予約アプリ「EXアプリ」がおすすめです。
アプリを立ち上げればすぎ、新幹線の予約画面に入れます。
希望の日時、人数等の条件を入力すると、候補となる新幹線の一覧がでて、その場で予約できます。
座席指定、変更も自由自在です。窓口では細かい指定はしづらいのですが、これならじっくりと自分の好きな座席を選べます。