e早特は、山陽新幹線・九州新幹線を格安で利用できる早割チケット(特急券のみ)です。関西〜九州各地を新幹線でお得に移動できます。

また、e早特は新幹線だけでなく、近畿・北陸・山陰・南紀の在来線特急のグリーン車もお得に利用できます。

ここでは、e早特に関して以下のような内容を詳しく解説しています。

  • e早特はどんなきっぷ?ポイント解説
  • e早特の料金・設定区間
  • e早特の使い方、予約方法、乗車方法
  • e早特を使わない方がいい場合
  • e早特と他の格安チケットとの比較

 

「e早特」とは

まずは、e早特って何?という人のために、e早特がどんなものかパッと見でわかるように、特徴を一覧表にまとめました。

e早特
利用区間 新幹線:新大阪・新神戸〜熊本・鹿児島中央
在来線特急:近畿・北陸・山陰・南紀の特定区間
利用できる人 J-WESTカード会員、JQ CARD会員
予約方法 パソコン・スマホからe5489、JR九州インターネット列車予約サービスで予約
予約変更 不可
乗車方法 窓口・券売機で発券してきっぷで乗車
予約期限 3日前まで
料金
(特急料金のみ)
新大阪・新神戸ー熊本:5,310円
新大阪・新神戸ー鹿児島中央:6,720円
乗車可能な列車 みずほ・さくら・のぞみ・つばめ、在来線特急
自由席 不可
往復割引 併用可
グリーン車 在来線特急のグリーン車
子供料金 おとな料金の半額
キャンセル・
払い戻し手数料
きっぷ受取り前は560円
GW・お盆・年末年始 利用可
途中下車 前途無効
学割・往復割引・
障害者割引
併用不可

e早特の最大の魅力はやはり、特急料金が割引になることと、往復割引など他の割引と併用できるという点です。

上記項目を以降で1つ1つ詳しく解説していきます。

 

「e早特」の概要と料金

「e早特」は、JR西日本のネット予約サービス「e5489」または「JR九州インターネット列車予約サービス」から予約できます。

e5489はJ-WESTネット会員、JR九州インターネット列車予約サービスはJR九州Web会員に登録すれば誰でも利用できますが、e早特はクレジットカード会員(J-WESTカード会員、JQ CARD会員)でなければ利用できません。

e5489についてはこちらに詳しくまとめています。
関連ページ:e5489徹底解説!e5489で買える割引きっぷリスト(新幹線きっぷ、早割チケット等)

e早特のポイント

「e早特」は3日前までの予約で、山陽新幹線+九州新幹線を格安で利用できる早割チケットです。

e早特のポイント

  • 3日前までの予約で関西〜熊本・鹿児島が割安
  • インターネット予約限定(窓口では購入できない)
  • 山陽・九州新幹線の指定席特急券が格安
  • 在来線特急のグリーン席特急券も格安
  • 乗車券は別に購入。往復割引、学割、障害者割引等とも併用可

e早特の料金・設定区間(新幹線)

e早特で新幹線利用の場合、設定区間の料金は以下の通りです。

通常料金
(特急券)
e早特
新大阪ー熊本
新神戸ー熊本
8,340円 5,310円
新大阪ー鹿児島中央
新神戸ー鹿児島中央
10,310円 6,720円

ご覧の通り、通常料金より特急券が3,000円以上安くなります。e早特は新大阪・新神戸〜熊本・鹿児島中央だけに設定されています。

e早特の料金・設定区間(在来線特急グリーン車)

e早特で在来線特急グリーン車利用の場合、代表的な区間の料金は以下の通りです。

通常料金
(特急券)
e早特
新大阪-金沢 6,610円 3,390円
関西空港-京都 2,290円 1,450円
新大阪-紀伊田辺 4,560円 2,300円
京都-富岡 4,220円 2,480円
岡山-松江 5,000円 3,250円

e早特で利用できる在来線は近畿、北陸、南紀、山陰といったJR西日本管轄内の特急だけですので、在来線特急グリーン車利用の場合の予約・購入はe5489からしかできません。JR九州インターネット列車予約サービスからはできません。

e早特+往復割引でさらにおトク

e早特を利用した場合、長距離区間(600km超)の往復利用で往復割引が適用されます。乗車券が1割引になります。

正確にいうと、往復割引が適用された乗車券(e早特とは別に購入)と併用することができます。e早特自体は特急券なので、特急券には往復割引は適用されません。

つまり、e早特で新大阪・新神戸ー熊本・鹿児島中央の新幹線を利用する場合、e早特+往復割引の併用が可能となり片道利用よりさらに割引率が増します。もっと言えば、e早特+学割+往復割引というトリブル割引も可能です。

JRの「お得なきっぷ」や旅行会社が販売する格安チケットの多くは、往復割引がきかないことが多い中、e早特は珍しい存在といえるでしょう。

ただし、往復割引がきいてもe早特を使わない方が良い場合もありますので要注意です。(詳細後述)

新幹線の往復割引についてはこちらに詳しくまとめています。
関連ページ:JR新幹線の往復割引は本当にお得?料金、買い方、新幹線往復きっぷ

e早特の乗継割引

e早特を利用すると乗継割引が適用されません。

新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合、乗り継ぎ割引で特急料金が半額になりますが、e早特で新幹線を利用すると、乗継割引が適用されなくなります。

新幹線の乗継割引についてはこちらに詳しくまとめています。
関連ページ:【新幹線の乗継割引】特急料金が半額に!乗り継ぎ割引のお得な使い方

 

e早特はグリーン車・自由席は利用不可、各種割引併用可

e早特の利用範囲は広く、グリーン車、子供設定もあります。自由席は利用できません。

自由席

e早特で自由席は利用できません。

グリーン車

e早特で在来線特急のグリーン車がお得に利用できます。新幹線のグリーン車は利用できません。

こども料金

e早特のこども料金は半額です。

学割・障害者割引と併用できない

e早特は学割、障害者割引と併用できません。

年末年始・GW・お盆も利用可

e早特は、混雑期(年末年始・GW・お盆)も使えます。

JRの混雑期(年末年始・GW・お盆)に関してはこちらで詳しくまとめています。
関連ページ:年末年始・GW・お盆に使える新幹線の割引・格安チケットはある?

 

e早特の予約方法、乗車方法

e早特のきっぷの予約方法は簡単です。e5489からの予約を解説します。

ただし、e早特はJ-WESTカード会員のみ利用可能ですのでご注意ください。クレジットカード「J-WESTカード」を持っている人限定です。

e早特の予約手順

e5489予約画面

まず、e5489にログインします。J-WESTネット会員でない人はまずは登録から。

e早特を選択し、日時・区間・人数等を入力します。

簡単な流れは以下の通りです。

  • 予約方法選択
  • 条件入力
  • 経路・設備・きっぷ選択
  • 人数・座席・乗車券選択
  • 最終確認
  • 予約・申込終了

e早特の受け取り、乗車方法

e早特はチケットレスサービスではないので、予約したきっぷを発券する必要があります。

予約したきっぷの受取りは 下記の場所で行えます。

e5489券売機
  • 「5489サービス」の表示のあるJR西日本の駅の「券売機・受取機」「みどりの窓口」
  • JR九州の主な駅の「券売機・受取機」「みどりの窓口」

受取りには、決済時に利用したクレジットカード、予約番号(「券売機」「受取機」で受け取る場合はこれらに加え、決済時に登録している電話番号下4桁)が必要です。

e5489きっぷ受取り(画像引用元:JRおでかけネットe5489

e早特を発券後は改札を通り列車に乗車します。

 

e早特の変更・座席変更・キャンセル・払い戻し

e早特は変更やキャンセルに対して柔軟です。

列車変更

e早特の予約変更は、きっぷの受け取り前であれば、取扱いできる範囲内でe5489にて回数に制限なく変更できます。きっぷの受け取り後の変更はできませんので、一度払い戻すことになります。

キャンセル・払い戻し手数料

e早特のキャンセルによる払い戻し手数料は以下の通り。

受取前 受取後
払い戻し
手数料
560円
  • 乗車日2日前まで:560円
  • 乗車日前日・当日:
    220円+発売額の30%
    (最低340円)

使用開始後は払い戻しできません。

e早特は途中下車できる?

e早特の途中下車について、公式サイトには以下のように書かれています。

途中下車することはできません。途中駅で下車された場合は、前途無効となります。

「できない」といいつつ「前途無効になる」とありますので、できるということでしょう。

 

e早特のデメリット、e早特を使わない方がいい場合

e早特は格安な特急券ですが、必ずしも最安というわけではありません。条件によってはより格安な方法はいくつかあります。

以下のようなケースは、e早特を使わない方が良いです。

宿泊する場合

新幹線パック

宿泊旅行の際にもっとも割安になるのが「新幹線パック」です。

旅行・出張などで宿泊する場合は、新幹線パックを最優先で検討することをおすすめします。新幹線チケットと宿がセットで大幅割安料金になるので、トータルのコストでみると新幹線パックの方が大抵の場合安くなります。

例えば、新大阪ー熊本の新幹線料金で「新幹線パック」がどれほどお得かみてみます。

新大阪ー熊本
片道 往復
新幹線パック 19,500円〜
バリ得つばめ 10,600円 21,200円
スーパー早特21 12,220円 24,440円
スーパー早特きっぷ 13,100円 26,200円
e早特 16,170円 30,160円
WEB早特3 16,300円 32,600円
eきっぷ 17,080円 31,980円
自由席 18,350円 34,520円
さくら指定席 18,880円 35,580円
みずほ指定席 19,200円 36,220円

ご覧の通り、新幹線パックが圧倒的に格安です。しかも上の掲載料金は、新幹線パックだけ1泊宿代込みの料金です。他は単純に往復の新幹線料金だけです。片道の最安は「バリ得つばめ」です(詳細後述)。

新幹線パックも時期やホテルのグレードによって料金は変動しますが、全国各地への宿泊旅行の際はほとんどのケースで最安となります。予約は3日前まで。

新幹線パックについてはこちらで詳しくまとめています。
関連ページ:【新幹線パック】一人もOK!宿泊付き!新幹線ホテルパックはなぜ安い?

スーパー早特21、スーパー早特きっぷ、WEB早特3も選択肢

関西〜九州各地への新幹線(または+在来線特急)利用の場合、宿なしで新幹線のみなら「スーパー早特21」「スーパー早特きっぷ」「e早特」「WEB早特3」という4つの選択肢があります。いずれも新幹線の格安の早割です。

山陽・九州新幹線こだま・つばめの格安きっぷを使う場合

バリ得プラン山陽版

「いつも、こだま(ひかり)・つばめの格安チケットで新幹線乗っている」という人はe早特は不要です。

例えば、新大阪〜熊本なら「バリ得つばめ」があります。山陽新幹線のこだま(ひかり)と九州新幹線のつばめを乗り継ぎます。

料金は「バリ得つばめ」の方が格安です(上述の料金表参照)。料金面だけならe早特を選ぶ必要が全くありません。

バリ得つばめについてはこちらに詳しくまとめています。
関連ページ:【格安新幹線8,600円〜】大阪ー熊本・鹿児島は「バリ得つばめ」がオトク!