「EXこだまファミリー早特3」より安くできる？料金・予約・購入・使い方まとめ

「EXこだまファミリー早特」は格安で新幹線の指定席に座れる格安チケットです。

2名以上の利用に限られますが、とてもお得です。

代表的な区間の料金は下記の通り。

EXこだまファミリー早特は、回数券やEX予約などと比べても、はるかに格安です。こだまの格安チケットとして有名な「ぷらっとこだま」よりも安いです。（詳細後述）

ただし、EXこだまファミリー早特は制約も多いので、以下のような場合は他のチケット方がおすすめです。

EXこだまファミリー早特よりお得！

● 宿泊ありの往復なら「新幹線パック」が「EXこだまファミリー早特」よりはるかに割安

新幹線+ホテルパック

● 日帰り往復なら日帰り旅行商品の方が、のぞみ乗車できて料金も「EXこだまファミリー早特」と同等

日帰り1DAY（東京•首都圏発）

日帰り関西・名古屋

EXこだまファミリー早特を他と比較しつつ、詳しく解説していきましょう。

「EXこだまファミリー早特」って何？まずはポイント解説！

まずは、「EXこだまファミリー早特」って何？という人のために「EXこだまファミリー早特」がどんなものかパッと見でわかるように、特徴を一覧表にまとめました。

EXこだまファミリー早特の最大の魅力はやはり、料金が超格安という点です。

上記項目を以降で1つ1つ詳しく解説していきます。

EXこだまファミリー早特の仕組みと利用対象者

EXこだまファミリー早特が利用できる区間、利用方法などをまず解説します。

東京ー新大阪で利用可能

EXこだまファミリー早特は、東海道新幹線（東京〜新大阪）の特定区間で利用できます。

ただし、設定があるのは東京・品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪発着の区間だけで、東京ー新大阪間の全区間で利用できるわけではありません。（設定区間は詳細後述）

スマートEX・エクスプレス予約会員ならEXこだまファミリー早特を利用できる

EXこだまファミリー早特は、エクスプレス予約またはスマート予約会員が利用可能な早特商品です。

エクスプレス予約は有料サービスで年会費が1,100円。スマートEXは無料です。どちらかに登録していれば、誰でもEXこだまファミリー早特を利用できます。

EXこだまファミリー早特は２名以上の利用が条件ですが、予約者一人が会員であれば利用可能です。

EXこだまファミリー早特の料金・設定区間

EXこだまファミリー早特が利用できるのは、東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪の6駅。

残りの東海道新幹線駅、小田原・三島・新富士・静岡・掛川・浜松・豊橋・三河安城・岐阜羽島・米原の10駅の乗降では利用できません。

各駅からのEXこだまファミリー早特の料金は以下の通りです。

東京・品川からの料金

新横浜からの料金

名古屋からの料金

京都からの料金

新大阪からの料金

EXこだまファミリー早特はグリーン車利用OK、自由席は利用不可

EXこだまファミリー早特にはグリーン車設定、こども設定もあります。自由席は利用できません。

グリーン車

EXこだまファミリー早特は、普通車指定席同様にグリーン車も安いです。

EXこだまファミリー早特の普通車指定席の料金との比較は以下の通り。

こども料金

EXこだまファミリー早特にはこども料金の設定もあります。大人料金の半額です。

自由席

EXこだまファミリー早特で自由席は利用できません。

ひかり乗車

名古屋ー京都・新大阪の区間は「ひかり」491号、495号に乗車できます。

EXこだまファミリー早特の往復割引

EXこだまファミリー早特に往復割引はありません。

EXこだまファミリー早特で東京ー新大阪は10,080円ですので、往復は単純に2倍、20,160円となります。

そもそも、EXこだまファミリー早特が設定されている東京ー新大阪間にはJRの通常料金でも往復割引が適用される区間はありません。往復割引は片道601km以上の長距離区間に適用されますが、もっとも距離の長い東京ー新大阪でも片道600km未満です。

往復の場合の料金比較は、あとで詳しく解説しています。

EXこだまファミリー早特のメリット・デメリット

EXこだまファミリー早特のメリット、デメリットをまとめておきます。

EXこだまファミリー早特のメリット

ここまで書いたように、EXこだまファミリー早特の最大のメリットは料金です。

東海道のこだま料金では最安。指定席はもちろんグリーン車も格安。東京ー新大阪なら通常のきっぷより3,000円以上割安です。

予約後に他の商品に手数料無料で変更できる

格安チケットは一度予約した指定席は変更ができないことが多いのですが、EXこだまファミリー早特は変更が可能です。

きっぷの受取前で、予約変更時点で3日以上先となる乗車日の列車に変更する場合、この商品の設定条件を満たし、かつ座席があれば「EXこだまファミリー早特」として変更が可能です。

EXこだまファミリー早特のデメリット

料金が安い代わりにデメリットもあります。

主要駅しか設定がない

こだまは東海道新幹線全駅に停車するわけですが、EXこだまファミリー早特が利用できる駅は限られています。

利用可能な駅と、利用できない駅は以下の通り。

時間がかかる、ひかりに乗車できない

こだま乗車限定なので仕方ありませんが時間はかかります。東京ー大阪で約4時間です。

のぞみなら2時間半弱ですから、EXこだまファミリー早特はやはり時間は犠牲にしなくてはいけません。

また、通常のきっぷや他の格安チケットなら、ひかりもこだまも同料金で利用可能なのですが、EXこだまファミリー早特はひかりにも乗れません。

ただし、名古屋～京都・新大阪の区間だけは「ひかり」491号、495号が利用できます。

一人で利用できない

これは結構痛いデメリットです。

同じこだま格安チケットのぷらっとこだまや、後述する日本旅行の「トーキョーブックマーク」やJTBの「日帰り1DAY」などは一人でも利用できます。

つまり、一人で帰省や、出張などのケースには使えません。これがネックでEXこだまファミリー早特を利用したくてもできない人は結構多いでしょう。

満席なら購入不可

当然ですが、席に限りはあります。

席が空いていなければ、EXこだまファミリー早特も指定席を確保できませんので購入できません。

学割、乗り継ぎ割引などとは併用できない

EXこだまファミリー早特を使ってしまうと学割、乗り継ぎ割引などは利用できません。

学生の方や、在来線の特急に乗り継ぐ人は、EXこだまファミリー早特を使わないほうが安いケースも出てくるかもしれません。よく調べてください。

JR窓口等では購入できない

デメリットというか、誤解している人が多いです。

EXこだまファミリー早特は、JRの窓口で予約＆購入できません。

乗車当日に駅の窓口で「EXこだまファミリー早特2枚ください」といっても買えません。

EXこだまファミリー早特の予約、購入、使い方

EXこだまファミリー早特の予約方法、購入方法、使い方はすごく簡単です。

予約、購入方法

エクスプレス予約を利用するなら、スマホアプリ（EXアプリ）を使いましょう。超便利です。

あらかじめ登録をすましておいて、EXアプリをインストールします。

アプリを立ち上げればすぐに予約画面に入れます。

EXこだまファミリー早特の予約の際は、以下の条件で検索しないと表示されないので注意してください。

条件を満たせば自動的に「EXこだまファミリー早特」の選択肢が表示されます。

使い方

EXこだまファミリー早特の使い方は何も難しくはありません。

以上です。

駅の券売機でのきっぷの受取には、予約した際のクレジットカード（EX予約の場合はEX-ICカードでもOK）とスマートEXログイン時のパスワード（4～8桁の英数記号）が必要です。

本来、スマートEX／エクスプレス予約は発券なしにそのまま改札に直行できるサービスなのですが、EXこだまファミリー早特は２名以上の利用となるため、二人分のきっぷをいったん券売機で受け取る必要があります。

EXこだまファミリー早特のキャンセル・払い戻しなど注意点

EXこだまファミリー早特を利用する場合は、以下の点に注意してください。

当日購入は不可

EXこだまファミリー早特は、当日購入はできません。

予約＆購入はオンラインで3日前までです。

乗り遅れると後続列車には乗れない

通常の指定席券の場合、乗り遅れても後続の列車の自由席に乗れます。

EXこだまファミリー早特はその扱いがありません。乗り遅れそうになったら、発車時刻前に変更してください。

GW、お盆、年末年始の利用ができない

EXこだまファミリー早特は、繁忙時期（GW、お盆、年末年始）には設定除外日があります。

「EXこだまファミリー早特」はGW、お盆、年末年始に利用できる？

EXこだまファミリー早特は、GW・お盆・年末年始は利用することができません。

GW・お盆・年末年始の利用なら「ぷらっとこだま」

どうしても、GW・お盆・年末年始にこだまで乗車したいというなら、「ぷらっとこだま」がいいかもしれません。

ただし、「ぷらっとこだま」も「繁忙期」の料金が適用されます。

「ぷらっとこだま」の繁忙期料金は以下の通り。

通常期より1,000円〜1,500円高くなりますが、それでも、回数券やスマートEXよりは安いです。

ただし、学割などを利用できる人は、そちらを優先した方がいいかもしれません。

EXこだまファミリー早特、台風で運休・遅延のときはどうなる？

EXこだまファミリー早特で列車予約していて、台風で乗車予定の新幹線が運休・遅延したらどうなるでしょう？

運休・遅延時の扱い

公式サイトの記載は以下の通りです。

台風の接近または上陸の影響により、きっぷの変更や払戻など、特別な取扱いを行う場合は、スマートEXのメニュー画面などで「ご旅行を中止または変更される場合のお取扱い」を掲出して、お知らせいたします。

まずは、スマートEX／エクスプレス予約にログインしましょう。

遅延、運休時の取り扱いは「よくある質問」に掲載されているので、確認して下さい。

列車が遅れているので、旅行を中止する場合は自分で払戻をするようにとのことだが、どうすればいいですか？

列車の大幅な遅れや運休が発生した時などに旅行を見合わせる場合、会員様操作により無手数料で払戻が可能となることがあります。

会員様操作により無手数料で払戻ができる場合は、対象となる区間や取扱い等の詳細について、スマートEX／EX予約へのログイン後、メニュー画面上部に「ご旅行を中止される場合のお取扱い」を掲出してご案内します。対象区間を含む予約をご利用にならない場合は、会員様操作により、「スマートEX／EX予約」にログインのうえ、「予約確認／変更／払戻」画面から払戻操作をお願いいたします。
なお、きっぷ受取済の場合は、乗車日から1年以内に、JR東海またはJR西日本の主な駅窓口にて、払戻手続きを行ってください。

列車が遅れているので、旅行を中止したいが予約の列車がすでに発車してしまっている。どうすればいいですか？

スマートEX／EX予約へのログイン後、メニュー画面上部に「ご旅行を中止される場合のお取扱い」が掲出されている間は、列車発車時刻後の予約についても無手数料で予約の払戻が可能です。会員様操作により、スマートEX／EX予約にログインのうえ、「予約確認／変更／払戻」画面から払戻操作をお願いいたします。
なお、きっぷ受取済の場合は、乗車日から1年以内に、JR東海またはJR西日本の主な駅窓口にて、払戻手続きを行ってください。

EXこだまファミリー早特は最安？本当にお得なの？

EXこだまファミリー早特は格安だと解説してきました。

しかし、EXこだまファミリー早特が必ずしも最安とは限りません。ケースによってはより格安な方法もあります。

ここではまず、以下の３つのケースに分けて、EXこだまファミリー早特と他の格安新幹線チケットの料金を比較します。

以下の３つのケース別に、EXこだまファミリー早特とその他の格安チケットを比較してみます。

1. 片道の場合
2. 往復（日帰り）の場合
3. 往復（宿泊あり）の場合

①【片道の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

まずは、片道（新幹線のみ）の場合です。東京ー新大阪を例にして、料金をみてみましょう。

（東京ー大阪）片道・往復の新幹線料金比較

ご覧の通り、片道など新幹線チケット単体を利用する場合は、EXこだまファミリー早特は最安です。

繰り返しますが、二人以上の利用に限ります。一人利用なら「ぷらっとこだま」です。

「EXこだまファミリー早特」と「ぷらっとこだま」の料金比較

東海道新幹線の主要な区間の料金は、下記の通りです。

もし、EXこだまファミリー早特の利用条件を満たせるなら、こちらを利用する方がお得ですね。

ぷらっとこだましかない区間もある

ぷらっとこだまの設定区間は、EXこだまファミリー早特の設定区間を全てカバーしています。

その上で、ぷらっとこだましか設定されていない区間もありますので、これらの駅（静岡、浜松）から乗降したい人はぷらっとこだまを利用してください。

のぞみ乗車なら「EX早特21」が最安

こだまじゃなくて、のぞみに乗車したいという人は「EX早特21」が最安です。EX早特21を利用するためには会員登録が必要で、21日前までの予約になります。

②【日帰り往復の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

今度は、東海道新幹線で日帰り往復をする場合の料金を見てみましょう。（ちなみに、東京ー新大阪間は往復割引はききません。）

この場合も、EXこだまファミリー早特はあまりいい選択肢ではありません。

のぞみにも乗車できて、より料金が安い方法があります。

大阪・京都・名古屋からの東京・横浜の日帰り往復なら「トーキョーブックマーク」

日帰り往復の場合は、トーキョーブックマークをまず検討して下さい。（ただし、関西・中部発に限ります）

トーキョーブックマークのメリットは以下の３つ。

トーキョーブックマークとEXこだまファミリー早特の料金比較

トーキョーブックマークとEXこだまファミリー早特の往復料金の比較が、以下の通りです。

ご覧の通り、どの区間でも、EXこだまファミリー早特よりトーキョーブックマックの方が安いです。

トーキョーブックマックは乗車便が限られているのがデメリットですが、お土産クーポンや地下鉄乗り放題などの特典もついてきます。東京観光の場合はぜひ利用してみて下さい。

東京・横浜からの日帰り往復ならJTB「日帰り1DAY」がお得！

次に、逆方向の日帰り往復のパターンです。

首都圏（東京・横浜）からの大阪・京都・名古屋の日帰りの場合は、JTB日帰り1DAYを利用しましょう。

日帰り1DAY大阪のメリットは以下の通り。

JTB日帰り1DAYとEXこだまファミリー早特の料金比較

JTB日帰り1DAYとEXこだまファミリー早特の料金を比較した場合、以下の通りです。

ご覧の通り、EXこだまファミリー早特よりJTB日帰り1DAYの方が安い区間もあります。

ただ、JTB日帰り1DAYのは観光特典が付いてくるので、実質トータルの料金はお得になる場合もあります。

JTB日帰り1DAYは乗車便が限られているのがデメリットですが、東京から大阪・京都・名古屋観光の場合はぜひ利用してみて下さい。

③【宿泊往復の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

では最後に、東海道新幹線を利用して、宿泊ありで往復する場合を見てみましょう。

この場合、EXこだまファミリー早特を利用するメリットはほとんどないです。もっとも格安な選択肢は「新幹線パック」です。これをまず検討してください。

料金が安く、こだまだけでなくのぞみにも乗車できます。

新幹線パックとの料金比較

新幹線パックとは、新幹線とホテルの料金がセットになった旅行商品のことです。

新大阪駅ー岡山駅	片道	往復
のぞみ・みずほ指定席	6,460円	12,920円
スマートEX（のぞみ・みずほ）	6,260円	12,520円
EX予約、eきっぷ、e特急券 （のぞみ・みずほ）	6,150円	12,300円
さくら・ひかり・こだま指定席	6,140円	12,280円
スマートEX（さくら・ひかり・こだま）	5,940円	11,880円
EX予約、eきっぷ、e特急券 （のぞみ・みずほ）	5,830円	11,660円
自由席、スマートEX（自由席）	5,610円	11,220円
回数券（金券ショップ） ※販売終了	5,240円	10,480円
新幹線パック	ー	10,400円〜
こだま指定席きっぷ ※2名以上限定	4,600円	9,200円
バリ得こだま 山陽版	4,300円	8,600円
トクトク！新幹線	4,200円	8,400円
日帰り新幹線	ー	7,400円〜

東京ー大阪の場合、料金は以下の通りです。

EXこだまファミリー早特は、片道10,080円、往復20,160円。宿を別に（6,000円）とったとして合計は26,160円となります。

一方、新幹線パックは20,700円〜。料金は時期によって変動しますが、概ね20,000円〜25,000円となります。

東京ー大阪に限らずどの区間でも、新幹線パックは同様に格安です。多くのケースにおいて、EXこだまファミリー早特より（もしくは、上述のぷらっとこだまより）安くなります。まずはこちらをチェックしてみて下さい。

新大阪駅ー岡山駅	片道	往復
のぞみ・みずほ指定席	6,460円	12,920円
スマートEX（のぞみ・みずほ）	6,260円	12,520円
EX予約、eきっぷ、e特急券 （のぞみ・みずほ）	6,150円	12,300円
さくら・ひかり・こだま指定席	6,140円	12,280円
スマートEX（さくら・ひかり・こだま）	5,940円	11,880円
EX予約、eきっぷ、e特急券 （のぞみ・みずほ）	5,830円	11,660円
自由席、スマートEX（自由席）	5,610円	11,220円
回数券（金券ショップ） ※販売終了	5,240円	10,480円
新幹線パック	ー	10,400円〜
こだま指定席きっぷ ※2名以上限定	4,600円	9,200円
バリ得こだま 山陽版	4,300円	8,600円
トクトク！新幹線	4,200円	8,400円
日帰り新幹線	ー	7,400円〜