JR東海とJR西日本は、新たに東海道・山陽新幹線51区間の回数券の販売を終了すると発表しました。
これにより、「新幹線の回数券(指定席)」なるものは姿を消します。
回数券の利用者の減少、ネット予約への以降などが背景にあります。
目次(好きなところから読める!)
新幹線回数券の安さのメリットがなくなりつつある
新幹線回数券の需要が減っているのは、回数券安さのメリットが薄れているからです。
回数券より安いチケットがネットでいくらでも買える
一部の人は金券ショップなどで回数券のバラ売りを購入し続けていますが、実際のところ、JR全区間において、回数券より安いチケットがネット上でいくらでも購入できてしまいます。
例えば東海道・山陽新幹線の「EX予約」なら、東京―名古屋の指定席は片道1万310円、東京―新大阪は同1万3620円で、回数券より300円前後安い。指定席利用者の半数近くがネットで購入しています。
安くない回数券
山陽新幹線なら、回数券利用よりバリ得こだまの方が圧倒的に格安です。
例えば下記の通り、回数券と比べて平均40〜50%安いチケット(バリ得こだま)もあります。
- 回数券 :博多 ー 新大阪 13,520円
- 格安チケット:博多 ー 新大阪 7,500円
予約は前日までOK。チケットは駅で受け取れるので、格安かつ使いやすいです。
2022年3月に東海道新幹線は大幅縮小&主要区間も撤廃
2022年3月には、東海道新幹線の「東京―新大阪」「東京―名古屋」などの主要区間の回数券の販売が終了します。
利用者の多い主要区間の回数券撤廃
従来から利用者も多く、「ここは無くらならないだろう」と考えられていた主要区間の回数券もなくなります。
- 東京 ー 名古屋
- 東京 ー 米原
- 東京 ー 京都
- 東京 ー 新大阪
- 新横浜 ー 名古屋
- 新横浜 ー 京都
- 新横浜 ー 新大阪
- 名古屋 ー 京都
- 名古屋 ー 新大阪
一部の自由席回数券は残るものの…
東海道新幹線区間では、東京発着などの主要区間で自由席回数券は存続します。しかし、回数券の存在意義そのものが問われているので、今後、追加で販売終了となる可能性は高いでしょう。
山陽新幹線の回数券は自由席・指定席全て販売終了
今回は、今まで発表されていなかった山陽新幹線の回数券についても販売終了が発表されました。
山陽新幹線においては、自由席回数券も全て販売終了となります。2021年10月をもって、新幹線の回数券は全廃となります。
利用者の多い主要区間の回数券撤廃
山陽新幹線の主要区間(新大阪・新神戸・岡山・広島・博多)の回数券、全てなくなります。
- 新大阪 ー 広島
- 新大阪 ー 小倉
- 新大阪 ー 博多
- 新神戸 ー 広島
- 新神戸 ー 小倉
- 新神戸 ー 博多
- 岡山 ー 小倉
- 岡山 ー 博多
- 広島 ー 博多
新幹線回数券はなくなりますが、回数券より安くて使い勝手のよいチケットがたくさん販売されています。これらをうまく利用して賢く新幹線乗車を楽しみましょう。